はじめに
地方公務員として安定した生活を送る中で、ある日ふと「このまま一生を終えるのか?」という不安が頭をよぎりました。
やりたいことに挑戦しないまま人生を終えるのは嫌だ。そんな思いが、私の人生を大きく動かしました。この記事では、地方公務員として働いていた私が海外勤務へと転職したストーリーをご紹介します。
地方公務員時代の経験と成長
私は技術系の地方公務員として7年間働きました。
これまでに2回の異動を経験し、農村計画課や漁港漁場整備課に所属。地域に密着したプロジェクトに携わり、多くの人との出会いを通じて人間的にも大きく成長することができました。浚渫工事の現場監督として働く中で、住民の方々と直接コミュニケーションを取りながら課題を解決する仕事はやりがいがありました。
周囲の同僚や上司にも恵まれ、職場環境に不満はありませんでしたが、心のどこかで「これが本当に自分のやりたいことだろうか?」と感じるようになったのです。

「やりたいこと」を探し始めたきっかけ
実は私は昔から海外への一人旅が大好きで、時間を見つけては東南アジア、北欧、アメリカ旅に出ていました。
旅先で出会った人々との交流や新しい文化に触れる中で、英語をもっと使って働いてみたいという気持ちが次第に強くなっていきました。独学で英語を勉強し続けた結果、TOEICで935点を取得することもでき、自分の可能性を試してみたいという思いが膨らんでいきました。
転職活動を本格的に始めたのは、公務員として6年が経過した29歳の時。このタイミングで「今しかない!」と一念発起し、未来に向けた挑戦を決意しました。

転職活動の進め方と成功のポイント
私が活用したのは、外資系求人やグローバル求人が豊富な「Careercross」という転職サイトです。このサイトに登録し、これまでの経験をしっかりアピールすることを心がけました。
プロフィールには、以下の点を具体的に記載しました:
- 浚渫工事の現場監督業務
これまで携わったプロジェクトの具体的な内容や成果を詳細に記載しました。特に、地域住民との合意形成や現場管理における実績を強調しました。 - コミュニケーション能力
住民と直接やり取りをする機会が多かったため、その経験を「調整力」や「多様なステークホルダーとの交渉力」としてアピールしました。 - TOEICスコア935点
英語力を証明するための数値として、この点数が非常に有効でした。採用担当者に「即戦力」としての印象を与えられたと思います。
これらの内容を記載すると、転職サイト上でスカウトメールが続々と届きました。その中で最も魅力を感じたのが、大手ゼネコンの国際事業部でした。
新しいキャリアへの挑戦
ゼネコンの国際事業部での面接では、現場での実務経験や住民とのコミュニケーション能力を評価されました。
また、海外プロジェクトが多いため、英語力も重要視されていたようです。面接官の雰囲気も良く、「ここなら自分のスキルを活かせる」と感じました。
さらに、地方公務員時代と比べて年収アップが見込めたことも大きなポイントでした。やりがいを求めるだけでなく、経済的にも安定する道を選べたことは大きな安心材料でした。
海外勤務での新たなスタート
現在、私はゼネコンの国際事業部で海外プロジェクトに携わっています。
日々新しい課題に直面しながらも、やりたかった仕事に全力で取り組めている実感があります。現地の方々とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進める中で、公務員時代に培った調整力や忍耐力が役に立っています。
もちろん、海外勤務には不安や大変なこともありますが、それ以上に得られるものが多く、自分の決断が間違っていなかったと確信しています。

まとめ:挑戦することの大切さ
地方公務員としての経験は、今の私にとって大きな財産です。しかし、そこにとどまらず新しいことに挑戦することで、人生にさらなる充実感を得ることができました。「やりたいことをやる」という気持ちが、私をここまで動かしてくれたのです。
もし、今の自分に少しでも不安やモヤモヤを感じているなら、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。きっと、新しい可能性が広がっていくはずです!