はじめに
地方公務員としてのキャリアを歩む中で、「海外で働きたい」という思いが徐々に膨らんでいきました。
安定した仕事に満足しながらも、新しい挑戦への渇望や未知の世界に飛び込んでみたいという気持ちが湧き上がってきたのです。
本記事では、私が海外勤務を目指した理由について、その背景やきっかけ、そして実際に行動を起こしたプロセスをお伝えします。

1. 安定した公務員生活に感じた物足りなさ
地方公務員の仕事は安定しており、地域社会に貢献するやりがいのある仕事です。しかし、7年という時間をそこで過ごす中で、自分自身に問いかける瞬間がありました。
- 新しい刺激を求めて 毎年似たような業務を繰り返す中で、次第に「このままでいいのか」と感じるようになりました。もっと大きな規模で物事に取り組みたい、異なる環境で成長したいという思いが芽生えていったのです。
- キャリアの可能性を広げたい 地方公務員の仕事は安定していますが、昇進や役職が限られており、長い目で見たときにキャリアの可能性が閉じているように感じました。特に、国際的な視野を持つ仕事にはほとんど携われないことが物足りなく思えたのです。
2. 英語力を活かしたいという夢
大学時代から英語に興味があり、独学で勉強を続けていました。その努力が実を結び、TOEICで935点を取得することができました。
しかし、公務員としての日常業務で英語を活用する機会はほとんどありませんでした。
- 海外への憧れ 学生時代から海外旅行が好きで、一人旅を何度も経験していました。その中で、異文化に触れ、現地の人々と英語でコミュニケーションを取ることに喜びを感じていたのです。
- 英語を仕事に活かす環境が欲しい 英語を学び続ける中で、「このスキルを実際の仕事で活かしたい」という思いが強くなりました。英語を使って人と関わり、プロジェクトを進める経験を積みたいという願望が原動力となりました。

3. 海外勤務がもたらす成長への期待
海外勤務には多くの挑戦がありますが、それ以上に得られる成長があると感じました。
- 多文化環境でのスキルアップ 異なる文化や価値観を持つ人々と働くことで、柔軟性やコミュニケーション力が磨かれます。国内では経験できない課題に直面し、それを乗り越えることで自分自身のスキルを高めたいと思いました。
- 新しい視野を広げる機会 海外での生活や仕事は、自分の視野を広げる絶好のチャンスです。さまざまな価値観や働き方に触れることで、自分の可能性がさらに広がると考えました。
4. 行動を起こす決断
29歳のとき、「このままでは変わらない」という思いから、本格的に転職活動を始めました。
- 転職サイトの活用 「Careercross」などの転職サイトに登録し、自分の経験やスキルを詳細に記載しました。地方公務員として培った浚渫工事の監督経験や地域住民との調整力、そしてTOEICの高得点をアピールしたところ、多くのスカウトメールを受け取りました。
- ゼネコンとの出会い その中で、海外プロジェクトを展開するゼネコンの国際事業部に興味を持ちました。面接を経て、自分のスキルが活かせること、そして給与や待遇面でも大きな魅力を感じ、転職を決断しました。
5. 挑戦がもたらした変化
実際に海外勤務を始めてから、自分が期待していた以上の変化がありました。
- 仕事に対するモチベーションの向上 新しい環境での仕事は常に刺激的で、多くの学びがあります。現場施工管理のスキルを海外のプロジェクトで発揮することで、自分の仕事へのやりがいを再確認できました。
- プライベートの充実 異国の地での生活は不安もありますが、それ以上に楽しさや発見があります。現地の文化や食事を楽しみながら、新しい人間関係を築くことでプライベートも充実しました。

まとめ
地方公務員から海外勤務への挑戦は、決して簡単な道ではありません。しかし、自分のスキルや可能性を信じ、行動を起こすことで新しいキャリアを切り開くことができました。
英語力を活かしたいという夢、新しい環境で成長したいという思いが原動力となり、今の自分があります。
もし同じように「海外で働いてみたい」と考えている人がいるならば、まずは自分のスキルを見直し、小さな一歩を踏み出してみてください。
その一歩が、人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。